毎週の説教メッセージ

off アッパ、父よ

tokorozawa-mikuni to 未分類  

 説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙8:12-17

 「神の霊によって導かれる者はみな、神の子なのです。… この霊によってわたしたちは、『アッバ、父よ』と呼ぶのです(14,15b)。

 「アッバ」とはアラム語の「お父ちゃん」という幼児語です。イエスは十字架の死を前にしたゲッセマネの祈りの中で、苦しみ悶えながら「アッバ、父よ」と祈られました(マルコ14:36)。これは、父なる神に対する子なるイエス・キリストのまったき信頼から出た呼びかけでした。主イエスは、自ら神を「父よ」と呼んで祈られただけでなく、「主の祈り」に見られるように、弟子たちにも「父よ」と呼びかけて祈るよう教えられました。

 しかし、罪ある人間にとって、天地の造り主である全能の神を、「父よ」と呼びかけることは決して自明のことではありません。御子が、私たちの罪を贖い神と和解させてくださったことによって、初めて開かれた道なのです。ですから私たちは「天の父よ」と神に呼びかけ、「主イエス・キリストの名によって」と祈るのです。主イエスが執り成してくださるからです。主イエス・キリストの内にもあった神の霊が、私たちにも与えられ、私たちも神の子として、「アッバ、父よ」と親しく神に呼びかけることが許されているのです。

 「おんちちうえさま、おんちちうえさまと となうるなり」、「みんなもよびな」(八木重吉)

Comments are closed.