毎週の説教メッセージ

off 聖霊のとりなし

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説教:最上 光宏 牧師 (聖霊降臨日)

ローマの信徒への手紙8:18-30

 今日は、弟子たちに神の霊が降り、イエスを主と告白する信仰の確信と、主イエスの名をすべての人に宣べ伝える力が与えられた日です。このようにして新しい<教会の時>が始まったのです。この今の時は、キリストの第一の来臨と第二の来臨(再臨)の中間時です。すでにキリストの十字架と復活によって救いがもたらされたとは言え、未だ救いの業が完成していない途上の時です。教会はこの中間時を、聖霊に導かれつつ「地上を旅する神の民」(井上良雄)として歩むのです。そこに教会のまた私たちキリスト者の喜びと共にうめきがあります。パウロは、キリストの恵みにあずかったものはすでに「神の子」であり、キリストと共に神の国の「相続人」であると言いつつ、「神の子とされることをうめきながら待ち望んでいます」(23)と述べ、被造物も「神の子たちの現れるのを切に待ち望み」「共にうめき共に産みの苦しみを味わっている」と述べています。ここにはすでに神の子とされていながら、未だ神の子に成っていない未完成な人間の罪のために、被造物全体我がうめきつつ待ち望んでいる姿が描かれています。私たち人間の罪が他の被造物を虚無と破滅に追いやっている責任を痛感します。しかしうめいているのは被造物だけではありません。「”霊”もうめきをもって執り成してくださる」のです。ここに私たちの希望があるのです。

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