毎週の説教メッセージ

off 信仰の告白

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説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙10:5-13

 「口でイエスは主であると公に言い表し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。」

 信仰は、心で信じるものですが、同時に口で公に言い表すべきものです。それは心で思っている信仰の内容を明確化し、それを自覚的に受け止め、さらに他者に対して自分の立場を明らかにすることです。それが信仰告白の意味です。初代教会の信仰告白は「イエスは主である」という短いものでした。「主」とは、旧約聖書では創造主である神を現わす言葉ですが、ギリシャ・ローマの世界では、権威あるものを指し、奴隷の主人に対する尊称として、また神々やローマの皇帝に対しても用いられる言葉でした。初代教会は、十字架と復活のイエスに対して、あえてこの「主」(キュリオス)という言葉を冠し、偶像やもろもろの霊力、皇帝の神格化を否定し、イエスこそが真の主であると言い表したのです。この信仰告白の故に、彼らは苦しみを受け迫害されることもありましたが、その告白によって、イエスの主権(神の支配)が明らかにされたのです。ヒットラー政権下のドイツ告白教会の闘いも「イエスを主」と告白する信仰によるものでした。私たちも、この闇の力が支配する時代の中で、具体的に身を持ってイエスの主権を告白したいと願います。

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