毎週の説教メッセージ

off 偽りのない愛

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙12:9-21

 「愛には偽りがあってはなりません」。神の愛は真実ですから、その愛に応える私たちの愛もまた真実でなければならないのです。偽りの愛は、さまざまな悲劇をうみます。ユダは親愛の情を表わす接吻を合図にイエスを引き渡しましたが、その裏切りは、私たち人間の罪の姿でもあります。「偽りのない愛」について、パウロはより具体的に、「尊敬をもって互いに相手を優れた者と思いなさい」と勧めています。愛には、相手に対する尊敬の思いが必要なのです。それは相手の価値に依存した愛ではなく、あるがままの相手の存在を尊び、相手の人格を尊重することです。先日、障害を負う人々と共に歩む懇談会で、「出生前診断」のことが話題になりました。羊水の検査などで母胎の赤ちゃんに障害があるかどうかが簡単に分かるようになり、親が出産するかどうか選択できる世の中になったのです。障害を負う参加者たちから、「自分は今、生まれてきたことを心から喜び感謝している。自分の出生がもし親の都合で、中絶されていたら、今の自分は存在していなかったのだ」と語られ、どのような命も尊重されなければならないことを改めて思わされました。すべての命は神から与えられたもので、畏敬と尊敬の思いをもって大切に受け入れ愛すべきものです。真実な愛をもって、互いに仕え合いたいものです。

Comments are closed.