毎週の説教メッセージ

off 確信をもって生きる

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説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙14:13-23

 キリスト教の信仰は、私たちを過去の罪や古い生き方慣習などから解放し、自由にします。しかし、古い生き方からなかなか自由になれないところに、私たちの迷いがあります。ローマの教会のユダヤ人たちも、古い慣習にこだわって、汚れた肉を避けるために野菜しか食べないと固執し、肉を食べる人たちを批判していました。また自由に肉を食べていた異邦人信徒は、彼らを「信仰の弱い人」と呼んで裁いていました。パウロはユダヤ人ですが、信仰による自由な立場に立ち、「互いに裁き合わないようにしょう」と呼びかけ、弱い者が躓かないために、当分肉を食べないことを決意しました。「弱い兄弟のためにもキリストは死なれた」からです。そしてお互いに「信仰による確信」に基づいて行動すべきことを訴えたのです。かつてケファ(ペトロ)がアンティオキアに来たとき、パウロは皆の前で彼を批判したことがありました。異邦人と一緒に食事を始めたケファが、エルサレムから仲間のユダヤ人が来ると、次第に異邦人から身を引いて、ユダヤ人としか食事をしなくなったからです。ケファは自分の体面のことしか考えず、信仰による確信に立っていなかったからです。多様な意見や価値観が交錯する現代の私たちにも、信仰と愛に基づく確信をもって生きることが求められています。

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