毎週の説教メッセージ

off 信仰による交わり

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 説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙16:1-27

 ローマの信徒への手紙の16章は、個人的な挨拶の部分です。1節から16節までの箇所に26人もの名前が記され、一人一人についての説明と「よろしく」「よろしく」という挨拶が述べられています。みな各地でパウロと親交のあった人々で、「命を守ってくれた人」「一緒に捕らわれの身となった人」「協力者」「同労者」などと紹介されています。ユダヤ人もギリシャ人もあり、多くの女性や奴隷の名もあります。実に多様な人々が各地でパウロの伝道を支えていたことが分かります。それらの人々が、それぞれ仕事や生活、迫害等の事情でローマに寄留し、ローマの教会を支えていたのです。パウロは一人一人を感謝をもって思い浮かべながら「よろしく」と神の平安を祈ったのです。また21節以下では、現在パウロと共にいる協力者テモテなど8名の名を挙げて「よろしくと言っています」と伝え、自らも「主イエス・キリストの恵みがあなた方一同と共にありますように」と祈ってこの手紙を結んでいるのです。このような祈りが、互いの違いを超え、離れて暮らすものをも、主にあって一つにするのです。教会の交わりは、互いに主の平安(シャローム)を祈り合う交わりです。「執り成しの祈りによって克服され得ないような嫌悪や緊張や不和は存在しない」のです(ボンヘッファー)。 

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