毎週の説教メッセージ

off 最初にして最後の者

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録1:9-20 

 パトモス島に幽囚の身とされているヨハネが、ある主の日、祈っていると、背後からラッパのような大声が響き、振り向くと、不思議な幻を見たのです。それは七つの金の燭台の中央に、栄光に輝く人の子のような方が立っておられる光景でした。七つの燭台はアジア州の七つの教会のことです(20)。それらの教会は、ローマの厳しい迫害のただ中にあるのですが、その教会の中に、死に勝利されたイエス・キリストが生きて働いておられる姿を見させられたのです。この場面は、週の初めの日の早朝、マグダラのマリアがイエスの葬られた墓を訪れた場面(ヨハネ福音書20)を思い起こさせます。空になっている墓を見て激しく泣いているマリアの背後で、復活された主が「マリアなぜ泣くのか」と声をかけたのです。これは、目の前の現実がどんなに厳しく空虚であっても、その背後に神によるもう一つの輝かしい神の現実があるということを意味します。悲しみから目を上げ、「振り向く」ことが大切なのです。ヨハネが見たものは、マリアが見たと同じ、十字架に死に甦られた生ける主イエスの姿でした。長衣、金帯、白髪はそれぞれ祭司、王、神を象徴し、栄光の主の働きを暗示するものです。その主がヨハネに手をおいて「恐れるな。わたしは最初の者にして最後の者」と語られたのです。主は常に共におられるのです。

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