毎週の説教メッセージ

off 時が迫っている

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネ黙示録1:1-8

   「ヨハネの黙示録」は、黙示文学と呼ばれる独特の内容と表現を用いて描かれています。「黙示」とは、隠されている事を明らかに示すことですが、大きな苦難の中に隠されている深い神の意志や、未来に対する見えざる希望について、幻や象徴、隠語などを用いて示そうとするものです。ヨハネの黙示録は、紀元95年頃、ローマの皇帝ドミチァヌスの時代、パトモス島に流刑されたヨハネが、獄中で見た幻と、天使(聖霊)の声を書き留め、エフェソなどアジア州の七つの教会に送ったものとされています。それは神が、イエス・キリストを通して示されたもので「イエス・キリストの黙示」とされています。そのキリストは「今おられ、かつておられ、やがて来られる方」と描かれています。 当時、ドミチアヌス帝は自らを神と称し、ローマの支配下にあるすべての民に「皇帝は主である」と皇帝を礼拝することを強要し、それに従わないキリスト者を迫害しました。そのような中で、ヨハネはイエス・キリストこそ、現在・過去・未来にわたって変わることのないまことの主であることを証しし、「みよ、その方が雲に乗って来られる。すべての人が彼を仰ぎ見る」とうたったのです。しかも「時が迫っている」と、主が近いことを証しし、苦しめられている人々に忍耐と希望を与えたのです。

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