毎週の説教メッセージ

off 福音の種をまこう

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説教:小倉 和三郎 教師

マルコによる福音書 4:1-9

  主イエスがお語りになった「種まきの譬え」は、大変親しまれてきました。私たちはこの譬えを、種をまかれる土地の側に身を置いて、肥えた良い地となって信仰の実を結ぶために励んできたのではないでしょうか。そのため「四つの土地の譬え」として受け止めてきたことになります。  けれども、この譬えは、“蒔く人”が主役なのです。それに注目して改めてこの譬え話を読むと、種を蒔く人は上手な効率のよい蒔き方をせず、とても下手な蒔き方をしているのに気づきます。蒔く人が相手をわきまえずに種をばらまくのは、この人が“福音の種”を蒔く人だからです。蒔く人はキリストご自身だからです。神の愛である福音は、相手を選びません。相手を評価しません。純粋な愛は報いを求めません。相手に最も良いものを惜しまず与えます。譬えの中の蒔く人は、このようにキリストの愛の御業を譬えています。この愛によって生かされている私たちも「福音の種を蒔く人」としてキリストに従い、この世で効率とスピードばかり追い求め、人間としての本来の生き方を失っている人々、競争に負けて希望を失っている人々に、福音の種をまく人となるよう召されています。

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