毎週の説教メッセージ

off 涙がぬぐわれる日

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 説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録7:1-17

 ヨハネの黙示録には、信仰に命を捧げた殉教者の姿が多く描かれています。これもヨハネの見た幻ですが、「数え切れないほどの大群衆が、白い衣を身につけ、手になつめやしの枝を持ち、玉座の前と小羊の前に立って、大声で主を賛美した」様子が描かれています。それに天使たちが呼応して「アーメン。賛美、栄光、…威力が限りなく神にありますように、アーメン」と高らかに賛美したと記されています。迫害のために公の礼拝が守られず、地下墓地などで密かな礼拝が行われていた当時の厳しい状況の中で、天上でのこのような礼拝の姿は、当時のキリスト者にどんなに大きな慰めと希望を与えたことでしょう。天の長老の説明によると、彼らは地上での労苦の故に、「その衣を小羊の血で洗って白くされ」、神の玉座の前で、幕屋に被われ、飢え渇き、太陽の暑さからも守られ、「神が彼らの目から涙をことごとくぬぐわれた」と説明されています。殉教者たちの地上での信仰の闘いと労苦、苦悩と悲しみは、天において報われ、決して無駄にならないというのです。これは殉教を美化したり、殉教者を英雄視しているのではありません。神の国の幻を示しつつ、天の証人の前で、しっかりと地上での信仰の馳せ場を、最後まで走り抜こうとの励ましなのです。私たちも前のものに向かって賞を得るように走りたいものです。

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