毎週の説教メッセージ

off 小羊の怒り

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録6:1-17

 神の手に七つの封印がしてある巻物があって、その封印の一つ一つが、小羊によって開かれていった。第一の封印が解かれると白い馬と騎士、第二の封印が解かれると赤い馬と騎士、第三は黒い馬と騎士、第四は青い馬と騎士が現われた。これらの馬と騎士はそれぞれ、侵略、戦争、飢饉、死を象徴するものであった。それはローマ帝国の支配を意味するものであり、歴史の中で常に繰り返されてきた人間の罪の姿でもあった。第五の封印が解かれると、殉教者の幻が現われ、「いつまでこのような悪が地にはびこるのか」との叫びに、しばらく静かに待つようにと告げられた。そして第六の封印が解かれると、大地震が起きて太陽は暗くなり、星が地に落ちるという天変地異が起こり、地上の王や高官たちが地に伏して救いを求める姿が描かれている。これは、ローマに対する神の裁きであると同時に、今の時代に対する警告でもある。武力によっては、平和は実現しないのである。力による支配は、正義を踏みにじり、弱い立場の者を死に追いやり、世界を破滅へと追いやるという教訓である。しかし神は、そのような悪しき権力者を放置してはおかれない。地震などの異変が「小羊の怒り」として描かれていることに注目したい。柔和な神の小羊にも忍耐の限界がある。歴史を支配される主をこそ恐れ敬うべきである。

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