毎週の説教メッセージ

off もはや時がない

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 説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録10:1-11 

 人間の命には限りがあります。どんなに長生きしたいと願っても、「もう時がない」と宣告されるときがあるのです。命に限りがあればこそ、私たちはそれをいとおしみ、毎日を大切に有意義に生きようとするのです。しかし人間にとって、命の終わりを見つめつつ、なお希望をもって生きるということは、簡単なことではありません。生も死も、神のみ手のなかにあることを信じ、そのみ手に自らを委ねる者のみが、死のかなたに新たな命を見出すことができるのです。「もはや時がない」とは、神の時が近いことを示す言葉であり、「神の秘められた計画が成就する」ときが迫っていることを意味する言葉です。命の終わりは、新しい命の始まりのときでもあるのです。黙示録の著者は、自らの命の終わりを見つめつつ、世の終わり時が近いことを数々の幻をもって示し、神の国(神の支配)の到来を待ち望むことを促しているのです。そのような緊迫した中で、著者は、天使の手から開かれた巻物を取って食べるように命じられたのです。神の御心は、私たちには隠されていますが、聖書を通して語られる神の言葉を味わい、飲み込むことにより、その御心が私たちに開示されるということです。私たちも、終末的な様相を示すこの時代の中で、目を覚まし、聖書のみ言葉に深く聴き従いつつ、神の国を待ち望みたいと願います。

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