毎週の説教メッセージ

off 主なる神の統治

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録11:15-19

 ヨハネの黙示録には終末の幻が描かれています。日本人にとって「終末」が分りにくいのは、四季の移ろいのように、時を終わりのない円のように循環するものと考えているからではないでしょうか。しかし聖書の時に対する理解は、直線のように、初めと終わりがあるのです。聖書の冒頭の言葉は創世記の「初めに、神は天地を創造された」です。その最後は、黙示録の終末の幻です。初めに天地を造られた神は、終りにその業を完成されてピリオドを打たれるのです。これは、この世は神のものであり、神の支配下にあるということです。しかし神のこの統治は、私たちの目には隠されていて、悪の力がこの世を支配し、世の権力者が欲しいままに振舞っているようにしか見えません。いつの世も貧しい者、弱いものが虐げられ、正直者が馬鹿を見るような不条理な世界です。しかし、この最後の時には、悪は悪として裁かれ、神の義のために戦い苦しめられてきた人たちには、大きな報いが与えられるのです。主なる神は「沈黙の神」ではありません。ローマの迫害のためパトモス島に囚われの身となっているヨハネは、幻のうちに天使の吹く7つのラッパの音とともに終末の徴を幻のうちに見、最後に天において天使たちと殉教者たちとが声を合わせて神を賛美する声を聴いたのです。「主は世々限りなく統治される」と。

Comments are closed.