毎週の説教メッセージ

off 悔い改めよ

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説教:最上 光宏 牧師

マルコによる福音書1:14-15

 主イエスの宣教の第一声は「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」でした。その直前までバプテスマのヨハネも、悔い改めのバプテスマを宣べ伝えていました。しかし両者の「悔い改め」の意味は全く異なっていました。ヨハネは救い主が来られることへの道備え(準備)のためでしたが、イエスは、神の国(神の支配)が既に始まり、福音が宣べ伝えられているという大きな恵みのもとで語られたのです。真の罪責は神の愛を通して自覚され、救いの恵みを通して悔い改めに導かれるのです。その意味で、教会こそが罪責を認識し、悔い改める場なのです。私たちは日々の生活の中で、どれだけ悔い改めつつ新たな歩みをしているか反省させられます。教団の「戦責告白」は、敗戦後22年経って公にされたものですが「わたくしどもの祖国が罪を犯したとき、わたくしどもの教会もまたその罪に陥りました」と、「見張り」の務めをないがしろにし、戦争に協力したことを告白しました。それは画期的意義をもつものですが、教団の罪責は戦争協力だけではなく、信仰そのものの質に関わることでした。関東教区はそのことへの懺悔を込めて、新たな「教団罪責告白」を決議しました。主の前に戦時下の罪を心から悔い改め、同じ過ちを繰り返さない決意を新たにしましょう。

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