毎週の説教メッセージ

off 神の怒りの鉢

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネの黙示録16:1-21

 最近、大雨や竜巻、火山や地震、津波などの自然災害が多く、温暖化などによる異常気象が気になります。本屋の店頭で「『絶滅』-人間不在の世界-」という特集を組んでいる雑誌を見て、ハッとさせられました。人間もまた、いつかは絶滅する「絶滅危惧種」なのです。人間の場合、自ら築いてきた文明によって、自然を破壊・汚染し、自らを破滅へと追いやっているのです。原発による放射能汚染や戦争などはまさに「絶滅」への道を早めている愚行です。私たちはこのような破局から、これまでの歩みを反省し、これからの生き方を正していく必要があるのです。  ヨハネの黙示録16章は、ヨハネの描いた終末における最後の審判の幻です。七人の天使がそれぞれ神の怒りの盛られた鉢を次々と注ぎ出すことによって、次々と災いが生じる様子が描かれています。それは、まさに現在起こりつつある自然破壊や地球温暖化、権力の暴走、戦争などの災いです。ヨハネはそこに神の怒りを見、悔い改めて神に立ち帰ることを呼び掛けているのです。天地のすべてのものは、神によって造られ「良し」とされたものです。それが汚され破壊されていることに対する神の怒りが、裁きによる絶滅を通して、神の支配を成し遂げるという意図ではないかと思います。「目を覚まし、衣を身に着けている人は幸いである」(15節)。

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