毎週の説教メッセージ

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説教:三浦 修 牧師 (埼玉和光教会)

コリントの信徒への手紙(2)11:7-11

 コリントの信徒への手紙(2)は、紀元56年頃パウロによってマケドニアで書かれたとされています。コリントには、雄弁術に長けた人や知恵を誇るグノーシス主義者などが多く、パウロに対して「訥弁で話はつまらない」などと批判する人たちが大勢いたようです。彼らはパウロが無報酬で福音を告げ知らせていることまで批判したのです。パウロは出来るだけ教会に負担を掛けないように、天幕づくりを内職として、働きながら伝道したのですが、そのことまでが批判の的とされたのです。その背後には、パウロの使徒としての資格を問題にし、外見だけで人を差別するコリントの人々の心の貧しさがありました。 一方パウロは、経済的には貧しく、マケドニア州の兄弟たちからも支えられていましたが、必要なものは満たされており、これからもコリントの人々に負担をかけるつもりはないと言い切っています。ここに彼の自由な豊かさがありました。パウロは「誇る者は主を誇れ」と十字架のキリストだけを誇りとして生きてきましたが、誇り高いコリントの人々に対して、キリストにあって自立して豊かに生きている姿を誇りとし、ほんとうの豊かさとは何か、何を誇りとして生きるのか、ということを問うているのです。私たちは何を誇りとして生きているのでしょうか。 (文責・最上)

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