毎週の説教メッセージ

off 主よ、いずこへ

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説教:最上 光宏 牧師  (召天者記念礼拝)                 

ヨハネによる福音書13:36-14:6

 人生の最大の問題は「人はどこから来てどこへ行くのか」ということです。死に対する恐れと不安は、愛する者との離別の悲しみによるものですが、死後の行き先が分らないことが、死への恐れと不安を深めているのです。「主よ、どこへ行かれるのですか」というペトロの問いは、イエスの受難と死を予感した弟子たちの驚きと不安から発せられたものでした。「心を騒がせるな。神を信じ、わたしをも信じなさい」との主の言葉は、神を信じ主に従う者には、恐れがないという意味です。イエスはその根拠として、「父の家には住まいがたくさんある」と言い、「わたしはあなたがたのために場所を用意しに行くのだ」と言われたのです。イエスの十字架の死は、主に従う者たちの罪を贖い、神の御許に彼らの居場所を設けるためだ、というのです。詩編90:1に「主よ、あなたは代々にわたしたちの宿るところ」とうたわれています。ルターはこの言葉によって死の恐怖と不安から解放されたといわれます。神の御許に宿ることにまさる平安はありません。「主よ、どこへ。どうしてその道を…」とのトマスの問いに、主は「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない」と言われました。私たちも最期まで主に従って、共に天の父の御許に宿りたいと願います。

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