毎週の説教メッセージ

off 新しい天と地

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説教:最上 光宏 牧師

 ヨハネの黙示録21:1-8

 ヨハネ黙示録21章は、この書のクライマックスです。古い天と地が過ぎ去り、新しい天と地が現れたという幻です。これは終末における「神の国」の到来を意味します。竜に象徴されるサタンや獣に象徴される悪しき権力が小羊なるキリストによって滅ぼされ、悪に汚染それた地が新しくされるのです。環境破壊や放射能に汚染された今の世界にとって、実に切実な幻です。その新しい天地は、聖なる神の都エルサレムが花嫁のように天から下って来るように描かれていますが、これは神ご自身が、直接この世に来られて世界を統治し、私たちの内に住まわれるということを意味します。「見よ、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる」とうたわれている通りです。そのとき、「神は私たちの目の涙をことごとく拭い取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない」というのです。神が私たちと共にいてくださる(インマヌエル)ということは、このような慰めと平安を与えられるということです。私の神学校時代の級友は、大腸ガンのため50歳で急逝し、その最期を看取りましたが、この聖句によって慰められ、フェルトのペンで「天国のドアーマン」と書いて天に召されました。彼もまた、すべての労苦から解放され、涙を拭われて天の国に凱旋したのです。

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