毎週の説教メッセージ

off 永遠の命に至る水

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネによる福音書4:1-26

 主イエスが、シカルというサマリアの町に入り、井戸端で休んでおられたときのことです。暑さの最も厳しい正午ごろ、一人のサマリアの女性が水を汲みに来ました。水汲みは普通、早朝や夕方の涼しい時にするものですが、この時刻に現れたことには、深い理由がありました。イエスが「水を飲ませてください」と声をかけると、彼女は「ユダヤ人のあなたが、サマリアの女の私になぜ?」と驚きをあらわしました。彼女は「サマリア人」であること、「女」であること、世間から白い目で見られている「私」であるという三重の差別の壁の中で苦しんでいたのです。イエスは、何気ない飲み水の話から「わたしが与える水は、その人の内で泉となり、永遠の命の水が湧き出る」と伝えます。彼女はその意味を解せぬままに、「主よ、その水をください」と願います。ここに両者の立場が逆転し、彼女は、5人の夫と別れ6人目の男と同棲している事実を明らかにされ、自分の霊的渇きを自覚させられ、神を礼拝することの大切さに気付かされるのです。主イエスは「神は霊である。だから神を礼拝する者は、霊と真理をもって礼拝しなければならない」と語り、命の水はキリストを通して与えられ、まことの礼拝によって新たにされるものであることを示されたのです。私たちも永遠の命の水によって、渇きを癒されたいものです。

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