毎週の説教メッセージ

off 新しく生まれなければ

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネによる福音書3:1-15

 ニコデモは、夜、イエスのもとを訪ねて来ました。律法の教師であり、議会の議員でもあった彼は世間体をはばかったのです。夜陰にまぎれてこっそりとイエスを訪ねる彼の姿の中に、対面を気にして生きる私たちの不自由さを見る思いがします。彼はイエスを「神のもとからきた教師」と認めながら、イエスに自分を委ねることが出来なかったのです。信仰は知識ではありません。キリストに信頼し委ねることに、救いと解放があるのです。イエスは彼の心を察して「人は、新しく生まれなければ…」と言われました。ニコデモに必要であったことは、一切のしがらみから解放されて自由になることでした。しかし彼は「年をとった者が、どうして生まれることができましよう…」とためらったのです。人は、年をとり多くの経験を積むほど、自由が利かなくなるものです。これまで積み上げてきた体験や実績、世間的なしがらみなどが、新しく生きることを妨げるのです。今さら、とあきらめている彼に、イエスは「だれでも水と霊によって生まれなければ、神の国に入ることは出来ないと言われた」のです。水と霊によって生まれるとは、洗礼によって古い自分に死んでキリストと共に新しく生まれ変わることです。上からの霊によってこそ、私たちは新しくされ、自由に生きることができるのです。風のように。

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