毎週の説教メッセージ

off 新しい神殿

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネによる福音書2:13-25

 イエスさまは、エルサレムの神殿の境内で、牛や羊、鳩などを売っている商売人たちと両替人を見ると、縄で鞭を作り、動物たちを追い払い、両替人の台を倒し、商売人たちを追い出すなどの「宮清め」を行った。これは「祈りの家」を「強盗の巣」にしてしまった(マルコ11:17)ことへのイエスの怒りであった。動物も両替も礼拝への捧げものとして必要なものであったが、これらの商売人たちは祭司たちと結託して、貧しい参拝客たちから暴利をむさぼり、私腹を肥やしていたのだ。イエスの怒りは、神の家が汚されていることと共に、貧しい者が虐げられ搾取されていることに対する怒りであった。この他にもイエスは、弟子たちが幼子たちを遠ざけようとしたとき、激しく憤って「妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものだ」と言われた(マルコ10:13)。普段優しく柔和なイエスであるが、小さき者弱き者が不当な扱いをされることに対して、怒らずにはおられなかったのだ。液体によって沸騰点に違いがあるように、人はどのような時に怒るかによって、本質が明らかになると言われます。「あなたの怒りは正しいか」と、神はヨナに問われた。自分の好き嫌いや気分、面子などで腹を立てるのではなく、弱いものや小さき者の立場に立って、正しい、愛による怒りを身につけたいものである。主によって。

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