毎週の説教メッセージ

off わたしは良い羊飼い

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説教: 最上 光宏 牧師

ヨハネによる福音書10:1-18

 羊は、すべての動物の中でも最も弱い動物の代表です。羊には、相手と戦うための鋭い角も牙も、相手を傷つけるための鋭い爪もありません。その上、敵から逃げるための速い足もありません。狼にでも狙われたらたちまち餌食にされてしまうだけです。さらに方向感覚が鈍く、迷いやすい動物です。つまり羊は、羊飼いがいなければ生きられない動物なのです。詩編23の記者は「主は羊飼い。わたしには何も欠けることがない」と詠いましたが、イエス様も「わたしは良い羊飼いである」と強調して語っています。私たちは羊のように弱く迷いやすい存在ですが、それゆえにいつも主に守られ養われているのです。「良い羊飼い」とはどのような羊飼いでしょうか。イエスさまはここで4つの特色を述べています。(1)羊のことをよく知っていて、名前を呼んで招いてくださる。(2)1匹1匹の羊を愛して、「青草の原、憩いの水のほとり」に導いてくださる。(3)狼や盗人が来ると、命をかけて守ってくださる。(4)囲いの外にいる羊をも守って、一つの群れとして養ってくださる。これらの特色は、「良い羊飼いは羊のために命を捨てる」という言葉に集約されます。失われた1匹の羊のために、99匹を野に残して懸命に探し出す羊飼いのように、主は私たち一人ひとりのために命をかけて愛しておられるのです。

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