毎週の説教メッセージ

off イエスは神か?

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説教:最上 光宏 牧師

ヨハネによる福音書10:22-42

ヨハネ福音書によると、イエスは、自らを「神の子」と名乗り、「わたしと父とは一つである」と公言しました。また自らの力ある業を、父なる神の働きとして示されました。このことは、ユダヤ人たちの反感を買い、イエスはしばしばファリサイ派の人々や祭司たちから命を狙われるようになりました。ユダヤ人たちは、「わたしをおいて他に神があってはならない」(十戒)という神の掟に従って、唯一の神のみを神として拝するという観点から、自らを神とするようなイエスの言動を裁いたのです。日本人のように、人でも木でも岩でも何でも神として拝む節操のなさからすると、ユダヤ人たちの主張は筋が通っているように思います。ことにかつて天皇を神とする国策によって、愚かな戦争の過ちを犯したことを思うと、絶対にいかなるものをも神としてはならないという教えは厳守しなければならないと思います。しかし、イエスは「神となった人」ではなく、「人となられた神」なのです。私たちを罪の悲惨さから救い出すために、神自ら低く貧しくなられて、私たちと等しくなられ、十字架の道を歩まれたのです。「神が人となられたのは、人が神にならないため」(荒井献)でもあったのです。私たちは謙虚に、イエス・キリストを通して明らかにされた神の愛と恵みにあずかり、どんな時にも唯一の主に従い続けたいものです。

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