毎週の説教メッセージ

off 苦闘と栄光への導き

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説教:小倉 和三郎 教師

ペテロの手紙(1)4:12-19

 第1世紀末、キリスト教の伝道が前進し、地中海沿岸のローマ帝国の支配地域に教会の数が増加していきました。当時のローマ皇帝はキリスト教の影響の強さを警戒し、教会を弾圧し始めました。その頃、使徒ペトロは諸教会宛の手紙を書き、その中で信仰を確かにし苦難に備えるよう励ました。ペトロは、キリスト者である故に受ける苦しみを、キリストの苦難にあずかることであると語りました。「あずかる」とはキリストと苦難を分かち合い共感することで、それによって喜びが大きくなる、と励ましています(13節)。私たちも友人と楽しみを分かち合うよりも苦しみを分かち合う方が、互いの結びつきが強まり信頼関係が増すものです。ましてキリストと苦しみを分かち合うことはキリストの愛と恵みの強さと有難さを体験を通して深く味わうことが出来ます。日本の教会も第2次世界大戦中、天皇制絶対主義の国家によって弾圧を受けました。長野県のホーリネス系の教会は、天皇を崇拝することを強要されましたが、牧師を初め教会員は、キリストのみを神として信じる信仰を貫きました。その結果、牧師は投獄され、教会堂と敷地を没収されました。しかし教会の群れは、キリストと苦しみを分かち合うことを喜び、迫害を耐え抜きました。

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