毎週の説教メッセージ

off 目標を目指して

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説教:最上 光宏 牧師

フィリピの信徒への手紙 3:12-16

 新しい年を迎えて、この年をどのように過ごすか、それぞれに目標を掲げてそれに向かって、少しでもましな生き方をしたいものです。私たちの人生に「完成」はありません。絶えず途上にあって、目標を目指して進むのです。パウロは、自分の信仰生活について、「わたしはすでに捕らえたとは思っていません。なすべきことはただ一つ、後ろのものを忘れ、前のものに全身を向けつつ、…目標を目指して走ることです」と述べています。競技場を全力で疾走するランナーの姿は美しいものです。私たちは何を目指して走るのでしょうか。

内村鑑三は『後世への最大遺物』の中で、この世に生まれてきたからには、何かこの世に遺したいものだ。お金や事業を遺すのも一つの生き方であり、自分の思想を遺すことも大切であるが、だれにでも遺せるものは自分の生き方だ。「勇気ある高尚な生き方」、少なくてもあの人は神と人とに仕えて真剣に生きたという証は、後世の人に大きな勇気を与えるものだ、と述べています。さて、私たちはどんな生きかたを遺せるのでしょうか? 他人からの名声や、目に見える朽ちる遺産ではなく、少しでもこの世を良くするために、朽ちない神からの賞を目指して、懸命に走り続けたいものです。キリストによって捕らえられているからです。

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