毎週の説教メッセージ

off 真理とは何か

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説教:最上 光宏 牧師

マタイによる福音書18:28-38

「真理とは何か」この問いは、ローマの総督ピラトがイエスを尋問した際に問うた問いです。これはイエスが「わたしは真理について証しをするために生まれ、そのために世に来た」と語られた言葉に対する問いかけでした。ピラトにとっての真理は、ローマ帝国のさらなる繁栄であり、自分の富みや名声がいつまでも保たれることでしかなかったのです。彼はイエスの語られる真理に謙虚に耳を傾けようとせず、真理に従うことを拒んだのです。その結果、罪のない主イエスを十字架に磔にしてしまう大きな過ちを犯すに至ったのです。使徒信条の中に「おとめマリアより生まれ、ポンテオ・ピラトのもとで苦しみを受け、死にて葬られ…」と、主イエスの誕生と死についてうたわれていますが、マリアは「お言葉通りこの身になりますように」と真理に従い、ピラトは「真理とは何か」と問いつつ真理に背を向けました。前者がイエスの生に関わり、後者がその死に関わっていることは暗示深いことです。イエスは「わたしは道であり、真理であり、命である」(14:6)と言われ、「真理は自由を得させる」(8:32)とも語られました。主イエスの十字架の死と復活の中にこそ、まことの真理があり、自由があるのです。主イエスは十字架の死と復活を通して、「真理」を証しされました。主の真理に従って、真実な歩みを続けたいものです。

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