毎週の説教メッセージ

off 主よ、この時ですか?

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説教:最上 光宏 牧師

使徒言行録1:3-14

 復活された主イエスは、40日にわたって弟子たちに現れ、彼らの心の傷を癒し、立ち上がる力を与えられました。「主よ、イスラエルために国を建て直してくださるのは、この時ですか」。この問いは、主イエスと共に早くこの国を建て直したいという弟子たちの願望を表すものです。ローマの支配化にあって、重税と労役・兵役などの圧制と世の腐敗に憤り、自分たちの国を立て直さなければ、という意気込みを感じます。主イエスは、おそらくそのような弟子たちの意欲を喜びつつも、「エルサレムを離れず、父の約束されたものを待ちなさい」と言われました。一時の感情や自分勝手な判断で事を急がす、神から約束された聖霊を待て、というのです。「時や時期は、あなたがたの知るところではない。あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そしてエルサレムばかりでなく、地の果てにまで、わたしの証人となる」と。この世は、ローマや権力者が支配しているのではありなせん。神が支配し導いておられるのです。神にのみ信頼し、上からの力によって、御心に従うことが求められているのです。「神を待ち望む」ことにこそ力があるのです。主イエスは、そのことを弟子たちに示しつつ、昇天されたのです。神と共にこの世を支配し世を建て直すためです。聖霊によって、主を待ちつつ励みたいものです。

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