毎週の説教メッセージ

off お互いの重荷を担いなさい

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説教:最上 光宏 牧師
「」 ガラテヤの信徒への手紙6:1-10

ガラテヤの信徒への手紙は、信仰による救いを強調した文書です。これは、当時の教会の中に、律法の行いや割礼の儀式を救いの条件として主張するユダヤ主義の人たちが多くいたためです。M.ルターは、本書やローマ書を基に、「信仰のみ」を強調しましたが、それは決して、私たちの行為や生きかたはどうでもよいということではありません。救いはただイエス・キリストによる神の恵みによって与えられるものであって、私たちの善行によって獲得されるようなものではありません。しかし、神の恵みによって救われ、自由にされた者は、その自由な喜びの中で、自ら進んで他者に仕え、他者の重荷を喜んで担うように促されるのです。ルターが言うように「キリスト者は、何ものにも支配されない自由な君主でありつつ、すべての者に仕え奉仕する自由な僕である」のです。パウロは、キリストから与えられた自由を、肉の働く機会とせずに、愛によって互いに仕えなさい」と勧め、「律法全体は、『隣人を自分のように愛しなさい』という一句によって全うされる」(5:13-14)と述べています。私たちはどうしたら、自分を愛するほどの自由さをもって、自然に積極的に他者に仕え、奉仕することができるのでしょうか。み言葉に照らして日々「自分を吟味し」(6:4)つつ、十字架の主の恵みに応えて、「互いの重荷を担う」(6:2)者でありたいと願います。

 

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