毎週の説教メッセージ

off 信仰による義

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説教:最上 光宏 牧師

ガラテヤの信徒への手紙 3:7 -14

 夏休みが終わり、新学期の始まる今頃は、子どもたちの登校拒否や自殺率が最も高くなると言われます。自由な生活から拘束されることへの抵抗があるからです。集団生活に規律は必要ですが、規則に縛られ、「駄目だ、駄目だ」と言われるところに生きる喜びはありません。一人一人の人格が大切にされ、それぞれの個性が認められ、受け入れられるところに、人は自由な喜びをもって生きられるのです。

 パウロは、「律法によってはだれも神の御前で義とされないことは明らかです。なぜなら、『正しい者は信仰によって生きる』からです」と述べています。パウロ自身、かつて神の義を求めて、だれよりも熱心に律法を守り行うことに精進しました。しかしその結果、彼は律法を完全に守り得ない自らの弱さを自覚させられ、「なんと惨めな人間なのだろう」と嘆き(ローマ7:24)、「呪われるべき者」と悟ったのです。しかし、彼は復活のキリストとの出会いを通して、<イエスは私の呪いを引き受けて、私に代わって十字架にお架かりになった> ことに目が開かれたのです。それは、あるがままの自分が、神に赦され、「良し!」と認められ、受け入れられているという救いの発見でした。人は、律法の行いによって神に義とされるのではなく、ただキリストを信じる信仰によって、恵みによって義とされ、生き生きと生きるのです。

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