毎週の説教メッセージ

off 幼子を胸に

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 説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書2:21-38

 クリスマスの喜びは、子供たちや若者たちの喜びであるだけではなく、老人にとっても大きな喜びの出来事です。母マリアとヨセフが、乳飲み子イエスを主に献げるためにエルサレムを訪れたとき、多くの人で賑わう神殿の境内で、老シメオンと84歳の女預言者アンナは、マリアの胸に抱かれた乳飲み子を救い主と認め大喜びをしたのです。彼らは、長い間救い主を待ち望み、神殿から離れずに祈り続けていたのです。それだけに彼らの喜びは大きかったのです。シメオンは幼子を自分の腕に抱き、「主よ、今こそ…この僕を安らかに去らせてくださいます。わたしはこの目であなたの救いを見たからです」と高らかに主を賛美しました。喜びのあまり、今死んでも悔いはないという心境です。死は誰にとっても不安なものであり、この世への未練は断ち切り難いものです。彼は救い主と出会ったことにより、死は終わりではなく新しい命の始まりであると、聖霊の示しを受けたのです。また救い主の到来は、単に自分個人の救いであるだけではなく、「万民のため」のものであり、すべての民に与えられる光であると歌い上げているのです。アンナもまた、主を賛美しつつ、エルサレムの皆に幼子のことを伝えたのです。幼子を胸に、私たちも喜びと希望をもって新しい年の歩みを始めたいものです。

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