毎週の説教メッセージ

off 十字架の誘惑

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書23:25-29

ゴルゴタの丘の上に三本の十字架が立てられました。主イエスを真ん中にして、両はじに二人の犯罪人が磔にされたのです。これは、主イエスがイザヤ書53章の苦難の僕の預言どおりに、「罪人の一人に数えられた」ことを意味します。十字架上のイエスに対して「メシアなら自分自身を救え」という罵りの言葉が、イエスを磔にした兵士たちや議員たちから浴びせかけられました。これはかつて荒れ野で悪魔の誘惑を受けた時のように、神の子としての権威と力を自分の救いのために利用して、安易な生き方へといざなうものでした。主イエスは、ここでも悪魔の誘惑を退け、「父よ、彼らをお赦しください。彼らは何をしているのか知らないのです」と祈られたのです。主イエスは、十字架の苦しみを最後まで担うことによって、悪魔の虜になっている人々の罪を負い、執り成しの祈りをされたのです。犯罪人の一人は、それとは知らずに「自分自身と我々を救ってみよ」と悪態をつき、もう一人の犯罪人はそれをたしなめて「我々は自分のやったことの報いを受けているが、この方は何も悪いことをしていない」と語り、「み国でわたしを思い出してください」と祈ったのです。主イエスの執り成しの祈りに、心打たれ悔い改めてすべてを主のみ手に委ねたのです。「あなたは今日、わたしと一緒に楽園にいる」。主にある死は新しい命の始まりなのです。

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