毎週の説教メッセージ

off 敵を愛しなさい

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書6:27-36

「敵」とは、愛しえない者のことです。私たちを憎み、悪口を云い、侮辱する者のことです。主イエスはそのような「敵」を愛し、親切にし、祝福し、祈りなさいと命じられます。どうして「敵」を愛さなければならないのでしょう。黒人差別撤廃のために命を捧げたM.Lキング牧師は、自分たちの命まで脅かす「敵」を愛さなければならない理由として4つことを挙げています。①憎しみに対して憎しみで報いることは、闇に闇を加えるようなもの。愛こそが闇を駆逐する光だから。②憎しみは、相手を傷つけるだけでなく、自分の人格をも破滅させる。③愛のみが敵を友に変える。④私たちが神の子となるため。 私たち自身、かつて神に逆らっていた「敵」でした。そのような私たちのために神は御子キリストを通して、子として受け入れ愛してくださいました。この神の愛に応えることが④の意味です。八木重吉の詩に「許しうるものをゆるす/それだけなら/どこに神の力が要るか/人間に許しがたきを許す/そこから先は/神のためだと知らぬか」というのがあります。神の愛と赦しによってこそ、私たちは「敵」をも愛し赦すことが出来るのです。十字架の上で「父よ、彼らを許したまえ、何をしているのか知らないのです」と祈られた主イエスは、私たちにも「敵を愛し、迫害する者のために祈れ」と言われるのです。世の和解と平和のために。

Comments are closed.