毎週の説教メッセージ

off 安息日の主

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書6:1-11

モーセの十戒の中に、「安息日を心に留め、これを聖別せよ」という戒めがあります。これは、神が天地を造られた時、6日間働いて、7日目に安息されたことにちなんで、この日、息子娘、男女の奴隷、家畜、寄留の外国人に至るまで、すべての労働から解放され安息にあずかるよう定められた祝福の日でした。しかし人々はこの戒めを守るために、数多くの細かな規則を作り、息苦しい日にしてしまったのです。ある安息日、イエスの弟子たちが麦の穂を摘んで食べたということが、ファリサイ派の人々の非難を受けました。安息日に禁止された収穫、脱穀、篩い、食事の世話などの労働とみなされたからです。またほかの安息日にイエスが右手の萎えた人を癒されたことが、律法学者たちを憤らせました。人を生かし、自由と喜びをもたらす神の戒めが、いつの間にか自由と命を奪う掟にされてしまったのです。非戦を誓った「平和憲法」が、戦争するための道具に改悪されつつある傾向や、学校や教団などの管理体制が次第に強化されつつある傾向とどこか似ています。主イエスは命を懸けてそのような体制と闘い、人々の自由と命を守るために十字架の道を歩まれたのです。「人の子は安息日の主である」からです。主は復活を通して、「週の初めの日」を真の安息の日、礼拝の日とされたのです。

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