毎週の説教メッセージ

off わたしに触れた者はだれか

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書8;26-39

大勢の群衆が押し迫る中で、一人の女性が主イエスの後ろから近づき、衣の裾に触れました。彼女は血の流失が止まらない「長血」を患う女性で、12年間も医者から苦しめられ見捨てられ、町の人たちから「汚れた女」とさげすまれてきたのです。人目を忍んで、主イエスの衣にでも触れれば、と必死の思いであったのです。そのような思いが伝わったのか、主イエスは自分から力が出て行ったことを知り「わたしに触れたのは誰か」とあたりを捜されたのです。弟子たちは「こんなに群衆が押し合っているのに…」と咎めるのですが、それでも群衆を掻き分けるようにして探し求めたのです。一方長血の女は、血の流失が止まり癒されたことに気付き、また主が自分を捜しておられることを知って、恐れおののきながら、主の前に名乗り出たのです。 なぜ主イエスは、道を急いでいるのに、わざわざ群衆に紛れた彼女を捜し求められたのでしょうか? 病気が治っただけでは、ほんとうの救いにはならないからです。主イエスの人格に触れ、キリストによって新しく生まれることこそ大切なのです。主イエスは彼女を「娘よ」と呼び、「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」と言われました。主イエスの復活の命にあずかり、翻って生きよ! と新しい命への道を示されたのです。

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