毎週の説教メッセージ

off 平和があるように

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説教:最上 光宏 牧師

マタイによる福音書10:1-15

主イエスは12弟子を選び、汚れた霊を追い出す権能を与えて、世へと派遣されました。その動機は、「群衆が飼い主のいない羊のように弱り果て、打ちひしがれているのを見て、深く憐れまれた」(9;36)からです。教会はキリストの愛に押し出されて、世に仕えるために呼び集められ者の集りです。病人を癒したり、悪霊を追い出すようなことは私たちには出来ませんが、重荷を負って苦しんでいる人々に寄り添い、祈ることができます。私たちの祈りと働きを通して、主がみ心を行われるのです。主イエスは弟子たちに、お金も袋も何も持たずに行けと命じられました。神のみを頼りとし、ひたすら神と隣人に仕えよという意味です。またどの家に入っても「平和があるように」と挨拶することを命じられました。挨拶は心と心をつなぐ大切な絆です。俵万智の短歌に「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいる温かさ」というのがあります。「平和があるように」(シャローム)という挨拶は神の平和を祈る言葉です。その挨拶には平和生み出す力があるのです。もしその挨拶を受け入れず、平和を拒否する相手がいた場合、「あなたの願う平和は、あなたに返ってくる」と主は言われます。平和の祈りは決して無駄にはならないのです。敵意と憎しみ満ちたこの世にあって、平和への祈りは教会の大切な務めです。

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