毎週の説教メッセージ

off 恐れるべき者

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書12:1-12

 主イエスは、数えきれないほどの群衆に取り囲まれながら、来たるべき試練の時を見据えながら、弟子たちにそれに対処する心構えについて語られました。そこには、人々の評判や時流に流されることなく、十字架への道を貫こうとする主イエスの毅然とした姿が見られます。主イエスはまず弟子たちに、ファリサイ派の人々の偽善に注意を促し、人を恐れず、常に神の前に真実に生きることを促しています。人を恐れることから、嘘や虚偽が生じ、人々の前で主を否むような裏切りが生じるのです。

 主イエスは弟子たちに「友人であるあなた方に言っておく」と呼び掛け、「体を殺しても、それ以上出来ない者どもを恐れてはならない」と諭しています。「友よ」という呼びかけの中に、主の苦しみを共に担うことになる弟子たちに対する連帯の思いが込められています。自分たちの命を脅かすような権力者も、それ以上のことは出来ない。真に恐れるべきお方は、死後の世界まで支配しておられる全能の神のみだ、と言われるのです。この神を恐れる者は、この世の如何なるものをも恐れないのです。その神は、価の無い一羽の雀さえお忘れになることなく、私たちの髪の毛までも一本残らず数えておられるというのです。私たちは、少数者であることに気後れしたり、自分の無力さに引け目を感じる必要ないのです。主にあって雄々しく生きましょう。

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