毎週の説教メッセージ

off 新しい霊を宿せ (講壇交換)

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説教:岩河 敏宏 牧師(埼玉和光教会)

エゼキエル書36:25-32

主なる神は私たちに、「わたしはお前たちを、すべての汚れとすべての偶像から清める。」(25節後半)と宣告し、その後に「わたしはお前たちに新しい心を与え、お前たちの中に新しい霊を置く。」(26節前半)と続けます。主がここで語られる“すべての汚れとすべての偶像”とは、外見的なことではなく人間の本性(内面)に向けられた人間本位の欲望や権力のことで、それが私たちを神の御心から引き離す元凶です。聖書が示す神と人間との関係は常に、神の御心(調和)に対する人間の離反(不和・不信)が繰り返し記され、その度に神から救いが差し伸べられています(出エジプト記14章~17章)。また、神が私たちに示して下さった救いの約束ことば(十戒;戒=ことば)は、神の救いの堅さ・確かさを象徴して、石板に刻まれました。私たちはそれを変質させて、表面的で内実のない行為に終始する頑なな心で受け止めてしまう。その頑なな心に換えて、新しい心と霊を与えると神は言われます。「新しい」とは、これまで存在しなかった心を新たに誕生させるのではなく、これまであった心(弱さ・醜さ)を新しくされるという意味です。神の御心から外れるこの私の存在を認め存続させるため、新しい霊を宿せと励まして下さる神に応える者となりたいものです。

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