毎週の説教メッセージ

off へりくだる神 (クリスマス)

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説教:最上 光宏 牧師

フィリピの信徒への手紙2:1-11

フィリピの信徒への手紙の2章6節-11節は、「キリスト賛歌」と呼ばれ、初代教会で歌われていた讃美歌とされています。この賛歌の前半は、キリストの降誕を歌ったものです。「キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、かえって自分を無にして、僕の身分となり、人間と同じ者になりました…」と。クリスマスの喜びは、神が人となってこの世に来られたことによるものです。私たち人間が、あまりにも遠く神から離れ、神の声を聞くことが出来なくなったために、神自ら人となってこの世に来られ、私たちの罪を担い、私たちのあらゆる苦しみを背負ってくださったのです。飼い葉桶に宿られた御子の貧しさは、私たちの貧しさに対する神の連帯であり、十字架の死を象徴するものでした。この御子の「へりくだり」の故に神は、彼を「高く引き上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになった」のです。私たちが「イエスを主」と告白して、神を賛美するのはそのためなのです。パウロはこの讃美歌を引用することによって、互いにへりくだって、仕えあうべきだと諭しているのです。クリスマスを祝うことは、互いに主をあがめ、へりくだって仕え合うことなのです。

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