毎週の説教メッセージ

off イエス・キリストの名によって

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説教:岩河 敏宏 牧師(埼玉和光教会)

使徒言行録10:44-48

本日の聖書前半部では、ペトロが「神は人を分け隔てなさらないことが…」と語っている時に(34節~43節)“聖霊が降り、異邦人が異言を話し神を賛美した”ことが記されています。この状況は、聖霊降臨の場面(2章1節~11節)と酷似しています。本日の箇所と聖霊降臨の間には、重要な分岐点が幾つかあります。そのいずれにも、「イエス・キリストの名によって」という句が関係しています。「悔い改め(方向転換)と罪の赦し」(2章38節)、「足の不自由な男のいやし」(3章6節)、「いやしに対する尋問」(4章10節)、そして「異邦人も聖霊を受ける」(10章48節)です。どの場面も、イエスが十字架に架かる以前の弟子たちとは違い、公衆の面前で大胆に福音を語り、癒し、困難な状況に遭っても躊躇しません。彼らがそう出来たのは、神がイエスを“復活”させられた、との確信があったからです。“復活”の語は、「よみがえり」(40節)と「横になっているものを起こす」(41節)の二種類を使っています。「イエス・キリストの名によって(名の中に)」自分を浸す時、自分の人生を諦めていた者が立ち上がる(復活)ことが可能になり、外部の圧力にも屈せず、新しい価値観(異邦人も聖霊を受ける)をも享受し、これまでにない共生の歩みに踏み出せたのです。果たして、私たちはどうなのか。自身の脆弱さを嘆くのではなく、むしろ「イエス・キリストの名によって」自分の弱さに主が寄り添われ、聖霊の力を受けて(1章8節)希望の道を歩みたい。

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