毎週の説教メッセージ

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説教:加藤 久幸 教師(水海道教会)

ヨハネによる福音書21:15-19

私たちの人生には、思いもかけない、予期せぬことが起こることがあります。私は2015年3月軽い脳梗塞を発症し、私たち(水海道教会・二葉こども園)はその半年後の9月に「関東・東北豪雨」の水害被害に遭いました。人は、「まさか私(たち)が?」「どうして今?」と思います。この時の被災とその後の歩みを振り返る時、造られたものの弱さと破れを自覚させられたからこそ、その時を生きのびる(過ぎ越す)ことができたのではないかと思わされます。奥田知志牧師(「『助けて』と言える国へ」集英社新書 229頁)は、「この弱さの自己認証というものは、『敗北的に』なされなければならないと思う。敗北的というのは、自分が胸を張って選ぶというのではなく、もうせざるを得ないという状態で、いわば降参状態ですることである」と、述べています。嵐が吹き荒れるような被災・復興の体験を経て、私たちは、各々の命の営みを覚え、祈り合うことの大切さを、学びました。
今日の聖書のペトロと同様、私たちの全てを承知していてくださる方が、私たちを愛してくださっています。その方が、〔「信じるか」という問いかけではなく、〕イエス(神)を愛するか、羊(隣人)を〔愛し〕世話をしなさいと、招き呼びかけてくださいます。私たちも、私たちにとってなくてはならない、イエスの愛・関わり・不思議さを受けとめ、これからも共に歩んでいきたいと思います。

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