毎週の説教メッセージ

off 人間関係の回復

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説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙1:24-32

 人と人との関係の乱れは、人間が神に背を向け、神を神として礼拝しないことから来ている、とパウロは言います。人間関係の乱れとして最初に挙げられているのは、男女の関係です。男も女も自然の関係を不自然なものに変えてしまったというのです。人格的な関係ではなく、情欲の手段としてしまったというのです。戦時中日本軍は朝鮮半島などアジアの各地で、現地の女性たちを従軍慰安婦として慰みものにした罪を犯しました。真の神に替えて、人間(天皇)を神とした結果です。このことに関して「弁解の余地はないのです」。日本人として私たちは神と隣人の前に心から懺悔告白しなければなりません。誰に対しても、神によって造られた人間を自分の欲望の道具とすることは許されないのです。 パウロはまた、「あらゆる不義、悪、むさぼり、悪意、ねたみ、殺意、不和、欺き、邪念、陰口、そしり…」等、21もの悪徳を列記しています。それらは今日も私たちの周辺と私たち自身の中にあるものです。私たちは陰口やそしりによって、どれだけ傷ついたり、傷つけたりしてきたことでしょう。また他人の陰口やそしりを是認してきたか、反省させられます。パウロはこのように私たちの罪(闇)を深く描くことによって、キリストによる救いの光を強調しているのです。悔い改めて神に立ち帰り、新しい人間関係を生み出していきたいものです。

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