毎週の説教メッセージ

off 唯一の神

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説教:最上 光宏 牧師

コリントの信徒への手紙(1)8:1-6

偶像に供えられた肉を食べてもよいかどうか? コリントの教会の中で問題になったこの問い対して、パウロは食べても食べなくても自由であると答えています。パウロはその論拠として、「世の中に偶像の神などはなく、また、唯一の神以外にいかなる神もいない」と述べています。これは、十戒の第一戒の「神以外のいかなるもの(偶像)をも神としてはならない」という戒めに基づくものです。彼はその信仰に立って「万物は、唯一の主イエス・キリストによって存在し、わたしたちもこの主によって存在しているのです」と告白しています。ここにわたしたちの自由の根拠があります。キリストによって解放された私たちは、何者をも恐れず、また何事にもとらわれず、自由に大胆に生きることができるのです。何を食べても、食べなくても自由なのです。しかしパウロはそのように答えつつ、もしその肉を食べることが、弱い兄弟をつまずかせることになるなら、「わたしは今後決して肉を口にしません」(13)と言い切っています。真の自由は、他者への愛の故に自己を抑制し、相手に仕える自由となるのです。神ならぬ神々が祀られ、人間が神格化され、資本や金、権力や名声などが絶対化される今日の日本の社会の中で、私たちは、主イエス・キリストを通して示された唯一の神のみを神としてあがめ、愛をもって自由に他者に仕える歩みを大胆に貫き通したいものです。

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