毎週の説教メッセージ

off 試練の中で (教会創立49年記念礼拝)

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説教:最上 光宏 牧師

コリントの信徒への手紙①10:1-13

イスラエルの民は、かつてエジプトの奴隷でしたが、神の選びと導きによって奴隷の地から解放され、40年の荒野の時代を経て、「乳と蜜の流れる」約束の地を受け継ぎました。パウロは、このイスラエルを教会の原型とみなし、今は荒野の時代ではあるが、神の国を目指す「神の民」として、イスラエルの歩みを前例として、今に生かそう、と説くのです。イスラエルの民は、荒れ野において、絶えず神の御手によって守られ、天からのマナや岩からの水によって養われて、約束の地へと導かれましたが、その途上、モーセがシナイ山に登っている間に不安にかられた民は金の子牛を拝む罪を犯し、絶えず食べ物や水が少ないと不平不満を言って神を試み、土地の娘たちと戯れるなどの過ちを犯しました。そのため多くの民が神の怒りによって滅ぼされました。パウロはこの過去の神の民の歴史を、現在のコリントの教会の現状に当てはめ、過去の歴史を「前例」として、今に生かせ! と警告するのです。ドイツの前大統領のヴァイツゼッカーは、「過去に目を閉ざす者は、未来に対して盲目である」と述べましたが、私たちは過去の先達たちの歩みから、多くのことを学びつつ今に生かし、悔い改めつつ次世代に引き継いでもらう必要があるのです。「神は真実な方です。耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていていてくださいます」

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