毎週の説教メッセージ

off 全ての民に与えられる喜び

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説教:最上 光宏 牧師

ルカによる福音書2:8-21

クリスマスは、全ての民に与えられる大きな喜びの出来事です。日夜、羊と共に生活する羊飼いたちは、厳しいローマの住民登録が強制執行される中、野原で、羊の群れの番をしていました。町に住めない彼らは「住民」から除外され、排除されていたのです。そのような貧しく、差別されていた彼らに、上からの光が射し、大きな喜びのおとずれが告げられたのです。人々が待ち望んでいた救い主メシアの降誕です。その徴(しるし)が、黄金のベットや絹の羽根布団ではなく、「飼い葉桶」と「ぼろ布」だというのです。羊飼いたちの恐れは歓喜に変わりました。救い主の宿られた場所が、自分たちの寝起きしている場所と同じような家畜の匂い漂う家畜小屋であったからです。救い主キリストは、すべての人を救うために、自らへりくだり、最も貧しく虐げられている人たちに連帯されたのです。羊飼いたちは、「飼い葉桶の主」を心からあがめ、賛美しながら帰って行ったのです。羊たちの待つ闇の野に。そこには、厳しい生活と冷たい差別がありましたが、彼らの心は新たな喜びと希望に満ちあふれていました。飼い葉おけの主が、彼らの心の中に宿られたからです。クリスマスを祝った者の喜びの姿がここにあります。時代の闇は依然として深く、日本の政治も世界の状況も混沌としていますが、神はその闇の中に、御子を通して光を投じられました。主と共に、希望と喜びをもって生きたいものです。

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