毎週の説教メッセージ

off キリストの香り

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:最上 光宏 牧師

コリントの信徒への手紙➁2:14-17

コロナウイルスの蔓延によって、世界中に不安が満ちていますが、パウロの心にも大きな不安がありました。コリントの教会に激しい語調で書き送った「涙の手紙」が、どのような結果をもたらしたのか、パウロはテトスの帰りをトロアスで待ったが、不安のあまりじっとして居れず、マケドニアまで行って返事を待ったのです。下手をすればコリントの教会との関係が断たれてしまう心配があったのです。「神に感謝します。…」(14)。テトスは帰って来て思いがけない吉報をもたらしたのです。コリントの教会の人々は、パウロの手紙に心を打たれて悔い改め、和解を求めたのです。パウロの不安は霧のように晴れて、歓喜に満たされ、キリストに連なる者の歩みを凱旋将軍のパレードに例えたのです。世には様々な恐れや不安、苦難があるが、イエス・キリストはこの世の一切の苦しみを担い、十字架に架かられたが、それら一切の悪しき力に勝利され、私たちに先だって歩んでおられる、と。パウロは、その勝利の行進に振りまかれる「香」こそ、勝利者キリストの香りである説き、キリストに従う者たちもその香りを浴びることによって、多くの人々の心をなごませる香りになるというのです。私たちはどのような香りを放っているでしょう。「キリストの香り」は愛の芳香です。キリストに連なって、少しでも人々の不安や傷ついた心を癒すよき香りを放ちたいものです。

Comments are closed.