毎週の説教メッセージ

off 慰めの共同体

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説教:最上 光宏 牧師

コリントの信徒への手紙(2)1:1-11

コリントの信徒への手紙(2)は、短い挨拶に続いて、いきなり「ほめたたえられよ」と、「慰めを豊かにくださる神」への賛美で始まっています。著者のパウロは、アジア州(エフェソ地方)での伝道で、耐えられないほどひどく圧迫されて、生きる望みさえ失う苦難の中で、神のみが「唯一の慰め」であることを深く悟ったのです。それは、自分を頼りにすることを断念し「死者を復活させてくださる神を頼りにする」ことによって与えられた慰めでした。神学校の同級生で、重い病との戦いながら、四国で9年間伝道して30台で亡くなったU牧師は、説教の中で「自分の弱さ無力さをさらけ出し、神に白旗を揚げよう。」と述べています。慰めは、神さまの御手にすべてを委ねることによって与えられるものです。人はだれでも、悩みや苦しみ、孤独や不安の中で、自分を頼りとし、他人や物、快楽などに慰めを見出そうとします。しかしそれらの物や人、快楽は「一時のなぐさめ」にはなっても、私たちの傷を癒し、悩みの淵から私たちを立ち上がらせる「ほんとうの慰め」にはなりません。パウロは「神は、あらゆる苦難に際してわたしたちを慰めてくださるので、わたしたちも神から頂く慰めによって、あらゆる苦難の中にいる人々を慰めることができます」と記しています。教会は「慰めの共同体」です。殺伐としたこの世で傷ついている人々の「オアシス」でありたいと願います。

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