毎週の説教メッセージ

off 信仰による義

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説教:最上 光宏 牧師

ローマの信徒への手紙3:21-31 

 ローマの信徒への手紙の主題は、「神の義」です。神の義とは、神の正しさのことですが、神の正しさは、人間の罪に対して神の怒りとして現れ、裁きとして理解されてきました。パウロは1:18-32で異邦人の罪を指摘し、2:1-3:8でユダヤ人の罪に言及し、3:9-20で「正しい者はいない。一人もいない」と、神の義に照らされたすべての人の罪を鋭く描いています。救いようのない深い夜の闇に閉ざされているような印象でした。しかしこの3:21以下の記事は、同じ神の義を論じながら、これまでとは全く違う論調です。深い夜の闇の世界に、突然まぶしいばかりの朝の光りが射したようです。今までの闇の部分は、この光の部分を強調するための序章であったのです。 

「ところが今や、律法とは関係なく、しかも律法と預言者によって立証されて、神の義が示されました。すなわち、イエス・キリストを信じることにより、信じる者すべてに与えられる神の義です」(22-23)。 神の義は、イエス・キリストによって、罪人を裁く義ではなく、罪人に無償で与えられる義、罪人をも義とする恵みとなったということです。罪ある私たちが、キリストの十字架の犠牲(贖い)によって「無罪」とされたのです。私たちは、ただキリストを信じる信仰によって、罪赦され、神に義と認められるようになったのです。これこそ「福音」(喜びのおとずれ)なのです。

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