毎週の説教メッセージ

off 生き延びるために

tokorozawa-mikuni to 未分類  

説教:加藤 久幸 牧師

使徒言行録27:33-44

先週に続き、使徒言行録を味わいます。パウロはエルサレムで捕らえられ、裁判にかけられますが、その裁判で進展のない状態が続く中、パウロは「皇帝に上訴」(25:11)する道を選択し、新しい道を歩み出します。その間の次第は25・26章に出てきますが、上訴とパウロのローマへの護送が決定し、その護送の旅が27章から始まっていきます。27章全体を確かめた上で、今日の39-44節を読みます。
パウロたちは、危険な旅の中で、大事なものと考えていた積み荷や船具を捨て、さらには避難用ボートも失います。そして、これから死ぬか生き延びるか、助かるか滅びるかという、その一番大事な時に、イエス・キリストが自らの記念として示してくださった「パン割き」を始めるのです。「パウロは、一同の前でパンを取って 神に感謝の祈りをささげてから、それを裂いて食べ始めた」(35節)。そして、その後、みんなも、「一同も元気づいて食事をした」(36節)と、聖書は伝えています。

私は、5年前の水害被害を受け、あの渦中もその後も、主の交わりと隣人によって、支えられ、助けられ、導かれたことを、思い起こします。今日の聖書の物語は、この時の、特別な具体的な状況であるかもしれません。しかし、私は、特別な時にも、普段の時にも、イエスさまを記念し、イエスさまのように生きることを願い、イエスさまに従い、自分ができることを生いっぱい行い進んだ、パウロの姿を想います。

Comments are closed.