毎週の説教メッセージ

off 天からの授かりものを愛する

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説教:加藤 久幸 牧師

ヨハネの手紙①5:1-5

「今週の祈り」に「『コロナと共なる』新しい生活のために」とあります。いつか「終息」宣言があるなら、私たちは「コロナ」前と変わらない歩みを続けるでしょうか。
ヨハネの手紙は、神を愛している証拠は、「神の子供たち」—信者—を愛する(2節)ことだと語ります。今日の聖書は、それまでに語られた内容を繰り返しています。1節などは私たちが読んでも「その通り」と思います。2節・3節では、神を愛し神の掟を守ることが出てきます。ここでは、ヨハネ福音書のイエスの言葉「あなたがたは、わたしを愛しているならば、私の掟を守る」(14:15)や「互いに愛しなさい。これがわたしの命令である」(15:17)を想起しているのでしょう[15:11-19を併読参照]。ヨハネの諸文書の言葉はやさしく「当たり前」のように感じます。しかし、これらには違和感を感じる言葉も出てきます(「掟」や「世に打ち勝つ勝利」等)。6月の説教で時代背景を述べましたが、当時のキリスト教信者は排除・迫害などの「まさか」を経験しつつありました。キリスト者にとって世に勝利するとは、世から受けたことを仕返しするような位置を占め、力を奮うことだったのでしょうか。そうではなく、聖書のように、イエスが神の子であると信じ(5)、イエスのように生きる(死ぬ)ことではないでしょうか。世にあって信者は弱い者でありますから、第一義的には神の子供たち(信者)を愛し、神から生まれた者=全被造物を愛し歩みたいと思います。

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