毎週の説教メッセージ

off 文字に従う生き方ではなく

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説教:加藤 久幸 牧師

ローマ7:1-6

キリスト教の人間観について、6,7章を踏まえつつ、確かめておきたいと思います。パウロは、律法と福音、肉と霊などのように、対照的に語り、しかも、それらを価値中立的に語っているように想います。キリスト者は、主イエスが開いてくださった、神が授けてくださる、永遠の命・新しい命に生きるのです。この神を信頼して主イエスに従う歩みを支え導くのは「(聖)霊」である、と。そして、この唯一の恵みの歩みからずれていくこと、それを誘う諸々の「力」、全ての「力」を「罪」と呼んでいるように想います。「罪」のギリシア語「ハマルティア」には、「的はずれ」という意味があることを思い出します。パウロはこの論説に全力を傾けています。

今日の聖書は、そのことを、結婚の比喩をもって説明します。しかし2-3節の譬えは妻が夫に従属する内容を含んでいますので、そのまま語ることはできません。パウロが言おうとしているのは、夫が死んだのに、生きているように夫婦の律法を適用し、妻を従属させることはできないと。転じて4節は、「あなたがたも、キリストの体に結ばれて」新しく生きようとしているのに、「死んだ者」となった「律法」を(キリストよりも)重んじるのですかと、響きます。キリストより〇〇、やがては「罪」に誘われて「隷従」に…。イエスにおいて示された神との関わりが、私たちを自由にします。私たちには「隷従」に戻る自由もあります…。6節を味読しましょう。

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